どうも、みなさんこんにちは、よしです。
この記事では、「ITとは?」、「情報技術とは?」について解説します。
「IT革命」や「IT企業」など、ITという言葉はとても良く聞く身近な言葉です。しかし、いざ「IT」という言葉を説明しようとすると、なかなか難しいものです。
ITという言葉の起源を辿ると、ITは「3つの定義」で成り立っていることが分かりました。この3つの定義を読み解きながら、「ITとは?」、「情報技術とは?」について、わかりやすく解説していきたいと思います。
ほな、いきましょう!
よし
Contents
ITという言葉の起源
「IT」はInformation Technologyの略語で、日本語では「情報技術」や「情報処理技術」と言われています。
このInformation Technologyという言葉が初めて使われたのは、経営学誌であるHarvard Business Reviewの、1958年に発行されたある記事、と言われています。
興味深いことに、そこには、「ITは3つの構成要素からなる」と記載されています。それらについて、一つずつ見ていきましょう。
ITの3つの定義
ITは次の3つの定義で成り立っています。
これらの定義を具体例と共に解説していきましょう。
ITの定義 その1 大量の情報を瞬時に処理
Techniques for processing large amounts of information rapidly
まず1つ目の定義は、「大量の情報を瞬時に処理する技術」です。
例えば、スーパーでは毎日大量の売り上げがあるでしょう。
その売上額を表計算ソフトに入力しさえすれば、瞬時に合計額を算出することができます。また、ボタンをクリックするだけで、日毎の売上や、内訳を棒グラフや円グラフに表示することができます。
言い換えると、「大量に入力された売り上げという情報を、瞬時に処理した」ということです。つまり、これはITだということができます。
ITの定義 その2 統計的手法の適用
The application of statistical and mathematical methods to decision-making
そして2つ目の定義は、「意思決定への統計的、数学的手法の適用」です。
みなさん、外出する際に傘を持っていくかどうか、どうやって判断していますでしょうか?おそらく天気予報をご覧になるのではないかと思います。さて、この天気予報の「降水確率はどのように決まっているか」ご存知でしょうか?
降水確率は次のように算出されます。
上図の例の場合、現在と同等の観測パターンであったとき、過去、雨が4回、晴れが1回であったことから、降水確率は80%だと計算されます。
そして、この80%という確率から、傘を持っていこうと判断することになります。
言い換えると、「傘を持っていくかどうかの意思決定に対して、統計的なデータを適用している」ということです。つまり、天気予報から傘を持っていく判断をするのは、ITだということができます。
ITの定義 その3 高度なシミュレーション
The simulation of higher-order thinking through computer programs
最後の3つ目の定義は、「コンピュータプログラムによる高度なシミュレーション」です。
一番わかりやすい例は、テレビゲームではないでしょうか。例えば、マリオカートなどのレーシングゲームは、車の挙動をテレビゲームというコンピュータプログラムによって模擬していると言うことができます。
言い換えると、「ゲーム機というコンピューターが、車の動きを高度にシミュレーションしている」と言うことです。つまり、これもまたITの一種だと考えることができます。
よし
ITの具体的な製品
ITとコンピューターの関係性
この記事を読んでいると、コンピューターやプログラムという言葉に何度か出くわします。
これはIT、つまり、
を実現できる物は、事実上、コンピューターしかないということを示しています。
実際、表計算ソフトはコンピューターで動作しますし、天気予報を割り出すのに高度なコンピューターが使用されますし、また、ゲーム機もコンピュータの一種と言えるでしょう。
このように、「ITとは、コンピューターに関連するテクノロジ」だと読み替えることができます。
身の周りのIT製品
「コンピューター」と聞くと、パソコンを想像されるかもしれません。しかし、例えば、次のような製品もコンピューターを搭載しています。
普段お使いのスマートフォンや、Web技術の実現には欠かせないサーバーなどもコンピューターの一種です。そして、日常生活で使用されている電子レンジや炊飯器などの生活家電にもマイクロコンピューターと呼ばれる、小さなコンピューターが入っています。加えて、自動車や飛行機などの乗り物にも複数のコンピューターが組み込まれていて、それらが乗り物の挙動を緻密に制御しています。
よし
裏を返せば、ITはそれだけ重要であって、また非常に需要が高いということです。実際、プログラマーなどのITエンジニアの需要が、益々高まっています。
産業におけるITの活用
近年、様々な産業において、IT/情報技術の活用が促進しています。とりわけ、これまでITと疎遠であった分野にITを適用していくことで、業務の効率化をはかったり、顧客に新しい価値を提供しようとするトレンドが目立ちます。これを「X-Tech」と呼びます。X-Techは、ある産業にTechnologyを融合することを表現した造語です。
ここでは、次に示す代表的なX-Techについて簡単に説明します。
FinTech
「FinTech(フィンテック)」は「金融 x Technology」を表します。現金を使用することなく決済が可能な「電子マネー」、特定の国家に管理されない電子データ上の仮想的なお金である「仮想通貨」、投資や資産運用を手助けする「ロボットアドバイザー」などが挙げられます。これらサービスは、主に以下のTechnologyを組み合わせて実現しています。
よし
HealthTech
「HealthTech(ヘルステック)」は「健康 x Technology」を表します。この産業では、「ウェアラブルデバイス」を活用して日々の歩数や心拍数、睡眠時間等を計測し、病気の予防に役立てる「ヘルスケア」が有名でしょう。このサービスでは、主に以下のTechnologyを組み合わせて実現しています。
よし
EdTech
「EdTech(エドテック)」は「教育 x Technology」を表します。この産業の代表例は、英会話やプログラミングなどをインターネット越しに学習できる「オンライン学習」でしょう。対面での授業と比較して、物理的な距離や受講日時の制約を受けず、また採点の自動化や苦手分野の重点学習など、教師と生徒の双方の教育面での効率化が期待できます。このサービスでは、主に以下のTechnologyを組み合わせて実現しています。
よし
ITとICT・IoTの違い
最後に、「IT」に似た言葉である「ICT」や「IoT」について、それらの意味と「IT」との違いについて説明します。
ICT
「ICT」はInformation Communication Technologyを表し、日本語では「情報通信技術」と訳されます。ICTはITとほぼ同義で使われ、ITよりも「Communication」、つまり、「通信」を強調した言葉です。
例えば、お使いのスマホで友人とメッセージを交換したり、最新の天気予報を取得するには、インターネットへ接続する必要があります。このように、現代において、コンピューターが外の世界と通信することは必然と言えるでしょう。そのため、この「通信」を強調して「ICT」という言葉が使われます。
よし
「ICT」という言葉を耳にする機会は「IT」に比べて少なく思います。実際、「IT企業」を「ICT企業」と呼ぶことはめったにありません。
IoT
「IoT」はInternet of Thingsを表し、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。これまでインターネットに接続されることがなかった、生活家電などのIT製品だけでなく、全てのモノをインターネットに接続しようとする思想を表現した言葉です。
例えば、農業においては、温度や湿度、日照時間などを計測できるセンサーをインターネットに接続することで、それら情報を随時収集できるようにし、品質の良い作物育成に役立てられています。また、生活家電においては、インターネットに接続することで、それらをリモートから遠隔操作できるようになりつつあります。
よし
最近では、スマホから家電を操作できる「Google Home」や「Apple HomeKit」に対応した製品を見かけるようになってきました。
まとめ
最後に、振り返りながらここまでの内容をまとめていきます。
よく聞く言葉だけれども、定義はあまり知られていないIT。その「ITとは?」、「情報技術とは?」について解説してきました。
ITとは、
の三つの要素から成り立っている技術でした。
また、ITは、
を説明しました。
ということで、今回は以上になります。
よし
このブログではIT/情報技術について、初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。
また、「YouTube」で動画解説もしていますので、質問のある方はコメント欄へお気軽にメッセージください!
ほなね!